人形の着物屋さん 雅楽

ホームページから始めてヤフーブログ15年 こちらに移りました。

紫たつ  狩衣 春の章

春は曙 
やうやうしろうなりゆく山際
少し明かりて
紫立ちたる雲の
細く たなびきたる  ー枕草子

光のプリズムの残像でしょうか

一瞬の

淡い紫から

春の朝は始まります。

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藤紫色の淡い狩衣
細かい紗綾型菱に桜の花びらの丸紋
中着は紫の濃淡
指貫袴はラメ入りの生成り色。
  →立ち姿の方が実物に近い色ですね
   紋綸子は、光るので白っぽくなります。

                      名古屋ドルパへ  


東雲(しののめ)

一条の光を待つ 空は

瞬く間に

淡いピンク

春色に替わります。


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淡紅藤色の狩衣は
少し大きめな紗綾型菱に、菊、蘭の花紋の綸子。
中着は薄香色。
指貫袴は、ラメ入り生成り色。
  →座る時は 片立 膝です。

*怒涛(?)の狩衣  いっきまっ~す!! 
 春の章  です。

 基本的に、小さな紗綾型菱の紋綸子の色違いで、制作していきます。
 肩当用の色見本で、やや長めなものを使っているので、
 すべて1枚ものとなっています。
 光を反射して、生地が白っぽく映りますが、
 とても上質な紋綸子です。

 枕草子 は、小学校6年ぐらいで覚えたのでしょうかね?
 今でも春曙章は諳んじているものです。
 東雲がしののめと読むくだりは、母校(小中一貫校)の名称でもあります。
 小さなころから、この美しい言葉に慣れ親しんだせいか、
 国語辞書より 古語辞書が手元にある
 なんて生活を送っています(笑い)