ブックトーク 雪の中の動物たち Ⅱ

「しんせつなともだち」3村山　知義　画　　　福音館書店

冬、ウサギは食べ物を探しに出かけ二つの蕪を見つけます。一つだけ食べてもう一つをロバさんに届けますが、いなかったので置いておきます。
こうして蕪は順々に友達のところを回っていきます。そして最後には～
中国の古いおはなしをもとに書かれた作品です。
1965年に、初版が出ています。

「ゆきのひのおくりもの」
ポール・フランソワ　作　　ゲルダ・ミューラー　え
ふしみ　みさを　やく　　パロㇽ舎

おなじ中国のお話をもとに書かれた作品ですが、
なぜか、特徴あるウサギのコートがそっくりなのですよね。
どちらかが影響を受けたとか受けないとか～～ 　
日本で出版されたのは最近ですが、作者・画家　ともに1900年中ごろに活躍した人なのですよね。

「月夜のみみずく」
ヨーレン　詩/くどうなおこ　訳／ショーエンヘール　絵
偕成社
雪の中をみみずくに会いに行く親子の様子が、静かに語られています。
静寂の森が、幻想的です・

[STOPPINNG BY WOODS ON A SNOWY EVENING]

ROBERT OROST ILLASTRATED SUSAN JEFFERS

英語版。
雪の森の中に入って、首輪の鈴をささげる　おじいさんのおはなし。
白黒タッチで字おじいさんの衣服だけが淡く彩色されて、
そこだけがポット暖かく感じます。

「ゆきのうえ　ゆきのした」
ケイト・メスナー　文　　クリストファー・サイラス・ニール絵　
　小梨　直　訳　福音館書店
森をスキーで行く親子が、いろいろな動物に出合います。
そして、その地面の下には、冬眠中の動物たちが～
地面を縦に切った断面図の絵が楽しい。

「はなをくんくん」
ル―ス・クラウス　ぶん　　マーク・サイモント　え
きじま　はじめ　やく　　福音館書店
雪の下、うろの中、
眠っていた動物たちが、おきだします。くんくん、何かに向かって一斉に走り出します。
それは、立った1つ咲いた花、春の香りなのでした。
大好きな、絵本です。