人形の着物屋さん 雅楽

ホームページから始めてヤフーブログ15年 こちらに移りました。

ブックトーク  絵本食べよう Ⅲ クリスマス


やはりごちそうは、行事、お祭りに限ります。
クリスマスのごちそうの数々から。


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ベッキーのクリスマス」
ターシャ・テューダー 作


少し前の時代、ターシャの子どもたちの時代の、アメリカ(イギリス系)のクリスマスを迎えるまで(アドベントの日々)の用意とごちそう作りが、丁寧に書かれています。
キリスト教国ならではの、大切な日=家族の大切な日
という信仰に根付いた生活感が、ひしひしと伝わってきます。
やはり、日本のクリスマスとは、だいぶ違いますよね。
クリスマスケーキは、日持ちのするダンディケーキです。


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クリスマス・キャロル
C・ディッケンズ 作 
R・インノチェンティ 絵 
 もき かずこ 訳 西村書店  

 
薄給の事務員クラチット家のささやかな「クリスマス・プディング」です。
長い原作ですので、本も大きく分厚い、図鑑ぐらいある、豪華本となっています。
ディケンズのこの作品も好きな1冊です。もちろん文学全集、愛読しました。
ああ、映画もたいそう面白かったです。
実は、ツヴェルガー絵もありますが、プディングの絵が入ってないのでして~

訳の もきかずこ さんは、奇しくも広島同期同窓生、になります。
私は、大学だけだったので、面識はありませんでしたが、
同期会で隣り合って、お酒を飲みかわしてしまいました。


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「手作りのお菓子特選」
  学習研究社
長年愛用してきた、
本格的なお菓子つくりの本です。


各国のクリスマスケーキ

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 イギリス:クリスマス プディング

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 ドイツ:シュトーレン

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 フランス:ブッシュ・ド・ノエル
(我が家の手作りケーキはこれ)

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 イタリア:パントーネ、

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「ネズミくんのクリスマス」
作・なかえよしを  絵・上野紀子
ポプラ社


思い切り大きなクリスマスケーキ。
ウェディングケーキと違って、なかまでカステラですよ!!

日本のケーキは、お誕生日ケーキと同じスポンジケーキですよね。
これは、大正時代「不二家」がバタークリームで売り出したのが始まりです。
お誕生日と一緒で、ローソクも付いてます。まあ、イエス様の誕生日なのですからね。



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クリスマスの3つのはなし
「ふたつのいちご」
 林 明子作   福音館書店


 小さな絵本です。
常に子供の目線を感じさせていただけて、はっとします。
大好きで、読後にほのぼのとした気持ちになるのは、どの作品にも共通していて、
共著から、オリジナルの作品に移っても変わらないのは、「ぶれない姿勢」の持ち主だと思います。同世代だけに、うらやましく感じます。
眼が悪化していらっしゃるという話がありましたが、
数年前11年ぶりに新作が出ましたね。


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「クリスマスのふしぎなはこ」
長谷川節子 文  斉藤俊行 絵
  福音館書店


2001年発行ですが、
縁側やふすまといった、昭和のイメージにあふれた絵です。
やはりイチゴのショートケーキが。

4年生の読み聞かせのクリスマススペシャルで、
ななんと、大きな段ボールで、この「不思議な箱」を作りました。
“開けるとサンタさん”をどのように表現するか、試行錯誤の末、
箱を閉めるとカーテンで隠し、黒子さんが中の絵を入れ替える  大変でした!


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「がまんのケーキ」
かがくい ひろし  教育画劇


クリスマスケーキではありませんが、豪華な二段ケーキ。
最近の絵本は、こんなかんじ?

感覚派っていうのか、ダジャレ的っていうのか

こういった感じの絵本があふれ出ていますね。


クリスマス=クリスマスツリー=サンタ=ケーキ は、定番と言えるので、
この関係の絵本はたぶん数知れない!!
毎年、クリスマススペシャルで、たくさんのクリスマス本を検討してきました。



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大草原の少女ローラ「大きな森のクリスマス」②
ローラ・インガルス・ワイルダー 原作
ルネ・グレーフ 絵  しみずなおこ訳
  文溪堂


クリスマスの部分だけを絵本にした作品です。
大きな森の生活を中心にシリーズで出ています。


①冬の部分と合わせて、ことしのクリスマススペシャルに使います。
ちょっぴり不安ながら、そろそろ、サンタさんも卒業?
エス様やお説教もかったるい?
で、アメリカの古い形のクリスマスを紹介しようってことです。
近辺の図書館に1冊しかないので、方法はまだ検討中です。

原作によると、お母さんが準備したごちそうは「卵と牛乳と粉と塩で作るパン、インディアン式のライムギパン、スウェーデン式ビスケット、(クラッカー)、塩漬けブタと糖蜜入りの豆、ビネガ(りんご酢)パイ、干し林檎パイ、クッキー」です。
クリスマスの朝には[ジンジャー ボーイ]のパンケーキを焼いています。
クリスマスツリーも、「プラム・クリークの土手」で、近くの町の教会に行った時、初めて
見たようです、ツリーに教会側が用意したプレゼントが吊るしてあるのです。

決して豪華ではないけれど、この大きな森の小さな、家の生活が、のんびり楽しそうだったのに、あえて、放棄、新天地を求めて出発する、西部開拓フロンティスピリッツの、お父さんの行動って、原作を読んだ時から、不思議でした。

25年くらい前、ローラたちも通ったミネソタ州ミネアポリスコロラド州デンバーを、
キャンピングカーでキャンプしながら走ったことがあるのですが、ルート68は、何州にも渡ってどこまでもどこまでも続くわけです。周囲は、だだっ広い畑だけ。
もちろんあの時代には、道もなく、線路敷設と一緒に西へ延びて行ったわけです。
この先はもっともっと続いて、自分にとって、何かがあるに違いない!!
と思わせるほど、ただ道が1本あるだけなんです。
和辻哲郎に「風土と文化」という著作がありますが、
その土地その土地に立ってみて、初めて感じる 風土は、確実にあるものですよね。
現代、すべてが画一的になりつつあるまちつくり家つくりの狭い日本の中で生活している毎日、「映画のロケ地」などが話題になるのは「映画が見せる風景―人間の原風景」として、
感じるものがあるような気がします。