人形の着物屋さん 雅楽

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絵本食べよう Ⅴ グリム お菓子の家と赤ずきん

Ⅴ グリム お菓子の家と赤ずきん

グリム童話は、全世界で愛されているので、前述とおり、
挿絵もいろいろで、専門家でないと語りつくせませんね。
ヘンゼルとグレーテルに出てくる お菓子の家
赤ずきんのおばあちゃんへのお土産

いろいろあって楽しいです・


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グリム童話 1」ヘンゼルとグレーテル
 小澤俊夫 監訳 
 オットー・ウベローデ 絵
 小峰書店
 

「小澤昔はなし研究所」では、グリムの面白い(怖い)講座が受けられる
ようですよ。オットー・ウべローデの挿絵の読み聞かせるための「グリム童話」です。
このさしえは、ドイツのハーフ・ティンバーつくりですね。
ちなみに オットー・ウベローデの作品集は ななんと2万円で、うーん
さすがコレクションにはまだ手が出ません。
 
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 ワンダ・ガアグ 絵
例のカレンダーから

 
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「Nibble Nibble Mousukinn」
ヘンゼルとグレーテルのはなし
ジョン・ウオルッシュ・アングランド 作

この英語版では「ジンジャー・ブレッド」の壁でできています。
訳せば、前述の「しょうがパン」です。
パンケーキのぱんかパン・ドウ・ミから来たブレッドのぱんか、
考えたら頭がくらくらしそう。
バナナブレッドにしても、パウンドケーキだし、ブレッドとケーキの区別も、
いまいち、不明でもあり。
しかし、挿絵には、ジンジャーボウヤがクッキーも含め?結構いるのですよ。
よく見てくださいな。
これにもお国柄があるのですよね。

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 ドイツの フィッシャーの 一枚絵では、
煙突は「スタッククーヘン」なのです。

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Tatjana Hauptmann
ドアの横に「スタック クーヘン」


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ツヴェルガー 絵

スタッククーヘンが出てくるのはツヴェルガーの挿絵の「赤ずきん」です。

「ドイツ語版は「stuck kuchen」

英語版は「cake」

日本語版は「ケーキ」でした。

同じくあかずきんは「rotkappchen」[Little red cap]で、ちいさなキャップです。

ついでに別の赤ずきんは?

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Trina Schart Hyman 作
では「loaf of fresh bread」と[red riding hood]で、
焼き立てパンとマントになったりしてます。


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ハンス・フィッシャー の一枚絵
 絵から見ると中にナッツかレーズンの入った
丸い「ケーキ」と、三角「ずきん」ですね。

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Tatjana Hauotmann 絵
ここでは、こんな感じの帽子
ケーキはシフォンケーキのカット

あなたが最初に読んでイメージしているのはどんな「おみやげ」と「帽子」?
私は何で読んだか記憶にはないけど、「ぱん」と「マント」だったような4

しかし~~こうしてみると、私のグリム志向は、日本人の絵を回避している?
改めて見ると、やはり海外の挿絵は、あまり子供におもねっていないから
コレクションする気になるのだと思うのです。

グリムではないけれど
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「アンナと赤いオーバー」
ハリエット・ジーフィールド文
アニタ・ローベル絵 
松川 真弓 訳  評論社



スタック クーヘンは、ここではクリスマスケーキに使われていて~
実はこの絵本ドイツ的なのだけど、表紙の寺院はドーム式でややイタリア的・ケーキもイタリアの「パンローネ」風にもとれる?
「パン・ローネ」はもともとオーストリアから持ち込まれたものらしいので
ドイツ的といえば~~~いえるし。
コケモモが採れるのは、高山とか寒い場所の果物だから、やはりドイツかな
と、実にいろいろ調べました!!日本でのドイツ菓子などからもだけど、あまり実物らしい画像にぶつからなくてね。焼き型(クグロフ)の写真があった菓子屋さん(ムッティス・クーヘン)ぐらい。クグロフは、波打っていて、スフレ型のように深いリング状なのよね。
決定的なのは、やはりオーストリア在住のドイツ語圏のツヴェルガーが「スタック・クーヘン」としてケーキを描いていること。スタックとは重なるという意味合いで、ケーキ型のねじれの重なりをもいう?ということに落ち着かせました。やはり、これも風土かな!!

ケーキ一つに、もう何時間・何日もかけるところが、私の性格かしらね。