人形の着物屋さん 雅楽

ホームページから始めてヤフーブログ15年 こちらに移りました。

ブックトーク 鼻 Ⅶ-2

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「ゾウのはな」
矢崎 節夫 作   杉浦 範茂 絵
フレーベル館
象を主人公にした絵本は、たくさんあります。
特異な鼻を使って、いろいろ活躍できるからでしょうね。
やや変わった絵本を。

耳、目… パーツごとに色分塗されていて、どこが何なのかよく見ないとわからない。
なぜかというと?、高慢ちきになった鼻は「いらない!!」 といって
パーツを次々に捨てていくのですが~

後味が何ともいえないです!!!

ゾウもそうですが、世の中には動物の特性をいかした、「働く動物たち」がいます。

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「働く犬たち」
M.ウェイズボード/K/カチャノフ
佐倉 八重 訳


人間の6000倍の嗅覚を持つ動物たちですが、
その中でも、従順性の高い犬は救助犬・警察犬としての働きは見事ですね。
世界で活躍する名犬を丁寧に紹介した本です。
実は写真の図鑑は高価なので、動物すきとは言えない私には
手がでませんですね。

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「トイプードル 警察犬 カリンとフーガ」
中村文人 作  岡本 順 絵
警察犬というと、シェパードやドーベルマンを思いますが、
「臭気選別」「足跡追及」といった仕事では、小型犬が「嘱託警察犬」
として、検査試験を受け、登用されるようになりました。
鳥取県では トイプードル カリンとフーガが登用され、一躍有名になり
マスコミでも話題になりました。
その訓練に至るまでの様子や働きを書いたものです。
他にも何冊か出版されています。


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「はなをくんくん」
ルース・クラウス 文 マーク・サイモント絵
きじまはじめ訳  福音館書店


もっとも好きな絵本 といえば
私はこの本を一番に挙げたいです。

ラスト
モノクロの画像の中に咲く黄色の一輪の花!
まさしく春のにおいそのものです・


この劇的効果は、
黒沢明映画「天国と地獄」1963年にも見られます。
原作「THE HAPPY DAY」マーク・サイモント画は1949年なので、
どこにも記述はありませんが、きっとこの原作に影響されたにちがいない!
と思うのは、私だけ?世界のKUROSAWAにはめったなことはいえない??
監督は前作「椿三十郎」1962年の椿が流れてくるシーンでも
「赤い椿」を着色したかったそうですが、技術的に無理で、
「天国と地獄」のピンクの煙で思いを果たせたようです。
以後、この手法は映画の中で効果的に取り入れられているようです・
そういえば、流れてくる椿は黒白映画の中では
「白い椿」だった?でないと、赤といわれてもわからないですよね。
→検索したら黒っぽく塗って、「赤い椿」でした。


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私の若い時は 劇画ブームで「ガロ」「COM」などを、見てました。
つげ義春の「紅い花」も、そんな流れてくる紅い花を印象的に使った作品で
忘れられませんね。赤のみ着色した特別印刷本も出ていますが、
「つげ 義春 マニア」ならではの企画なのでしょう。


ぱくりといえばそれまでですが、やはり、影響を与える
本来の持つ力は、素晴らしいと 思うのです。
→名画など、習作コピーから始まるわけですからね。

最近は著作権・版権・コピペがとやかく言われますが、ちゃんと、手続きしたり、
認めれば、問題にはならないと思うのです。

もちろん、私も、ブログをやっているので、注意していますよ。
今回も、ヤフー画像、お世話になりました。

この大好きな絵本、
6年のよみきかせ「鼻シリーズ」最初に読むことができましたし。
そして「鼻」のブログブックトークの最後も飾ります。