人形の着物屋さん 雅楽

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江戸小紋 3

江戸小紋は、

本来が武士の裃の染め模様でしたから、

有識模様からとったような、固い、

また、同じ模様のみ延々と連続しています。

こういったところが、現在でも、

無地の着物と同格に扱われている所以でしょうか。


その点、裕福な町人の間にも広がっていった模様は、

身の周りのあらゆるものを …で意匠化した って感じですね。

1,2の模様が数種類の絵柄を合わせて地紋にしているのは、

その影響ですね。

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この布は、模様ごとに微妙に大きさが違っていて、

全体で切り嵌め模様になっています。

一番大きな…でも、1,2より細かいです。

これらは「極」と呼ばれる、

3センチ(1寸)四方に 900~1000の…が入っているものです。

遠目に見ると、無地のぼかしにしか見えません。

本当に気が遠くなりそうですね。

そして、こういった性格無比な作業は、あら不思議、機械にはできないのだそうです。

長年の手作業にしかできないのですよね。

型紙もそうですが、この小さな穴に均一に糊刷毛できるのも、手仕事の成せる技なのだそうです。

これほどの 極 には、私もめったにお目にかかれません!!

黒地の、きりっとした帯を締めてみました。