江戸小紋は、
本来が武士の裃の染め模様でしたから、
有識模様からとったような、固い、
また、同じ模様のみ延々と連続しています。
こういったところが、現在でも、
無地の着物と同格に扱われている所以でしょうか。
その点、裕福な町人の間にも広がっていった模様は、
身の周りのあらゆるものを …で意匠化した って感じですね。
1,2の模様が数種類の絵柄を合わせて地紋にしているのは、
その影響ですね。
この布は、模様ごとに微妙に大きさが違っていて、
全体で切り嵌め模様になっています。
一番大きな…でも、1,2より細かいです。
これらは「極」と呼ばれる、
3センチ(1寸)四方に 900~1000の…が入っているものです。
遠目に見ると、無地のぼかしにしか見えません。
本当に気が遠くなりそうですね。
そして、こういった性格無比な作業は、あら不思議、機械にはできないのだそうです。
長年の手作業にしかできないのですよね。
型紙もそうですが、この小さな穴に均一に糊刷毛できるのも、手仕事の成せる技なのだそうです。
これほどの 極 には、私もめったにお目にかかれません!!
黒地の、きりっとした帯を締めてみました。