人形の着物屋さん 雅楽

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江戸小紋(伊勢型)の着物 1

江戸小紋は、

型染めの代表の染物です。

江戸時代、武士の裃の染めとして、

発達しました。

伊勢型は、紀州藩が型紙作りを保護奨励したので、

型紙は 伊勢 というふうになっていきました。

現在でも、どちらにも 無形文化財人間国宝級の方がいらっしゃるので、

どれがどちらとは、布だけでは判断できません!!

江戸小紋のハギレが数種類入手できたので、

それぞれ、作ってみました。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3


紫地に、伝統模様の江戸小紋

菊の花が白あげされ、上から彩色されています。

おびは、金糸の帯生地でシンプル豪華に作りました。

江戸小紋は、

白い小さな点(皆 かい)の集まり、

型紙に錐で穴をあけ、そこに糊伏せをして、染めると、白く残るわけです。

原則として、裏は白くなります。

点の開け方で、 

鮫      鱗 波状に
行儀     縦横ななめ
(角)通し  縦横に


縞      線
大小あられ  大小ランダム

といいます。

この布には 白あげという、大きな白抜きの型も併用されています。

皆の大きさや、染色からみて、

シルクスクリーン方とか、活版機械染めのような気がします。