人形の着物屋さん 雅楽

ホームページから始めてヤフーブログ15年 こちらに移りました。

行事の食べ物 9~12月

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「14匹のおつきみ」
いわむら かずお
童心社

木の上でのお月見。
夕焼け→日暮れ→お供え
待ちわびる時間経過が背景の色で表現されていて、
ほっこりします。

お月見のおだんご。
子供のころ、実家では、なぜか 団子汁でした。
すいとんでなく、上新粉で作るお団子です。
最近では、白玉団子が、我が家のお団子です。
しかも、水で練らないで、豆腐で練ると、硬くならないのです。

現在は新暦で9月、実際には旧歴の9月ですよね。
一番明るいという13夜からススキを飾ります。


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行事むかしばなし10月
「いのこまつり」
谷 真介・文  赤坂 三好・絵


関西に伝わる「亥の子まつり」に由来する昔話です。
これも鬼畜の嫁とりの話で、退治した猪のたたりを払うためのお供え行事。
亥の月の最初の亥の日、日旧暦10月10日(11月上旬)、」ちょうど収穫の終わったころの、いわば収穫祭に7種の具を入れた「亥(げん)猪(ちょ)」餅をお供え、食べるようです。
いのししの子だくさんに倣って、「子孫繁栄」を祝う形になっています。

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お店では、ウリぼうの形をしたお餅として
販売されているようです。


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いしうす


私の故郷、広島では、この日、子どもたちが、中央の石臼の周囲についた鎖に綱を渡して、皆で引っ張って上げ下げしては(餅つき)、各家庭をまわり、お供えをもらう、
子供の行事になっています。
「亥の子 亥の子 亥の子餅ついて 繁盛せぇ 繁盛せえ」と歌います。
最近は、アスファルトなので、石の下にクッションを敷いて~とやや風情にかけますがね。
地面に着かせないで、空中寸止めなんて方法もあるようです。
こちらも、広島市内ではイベント化して、大亥の子祭り なんて大人も総出で
石臼を持ち上げているようです。

「広島 いのこまつり」で検索すると、たくさんの動画がアップされています。

都会では、子供のお祭りがすくないためか?最近は 商店街主催の「ハロウイン」が、
定着しつつありますが、地方に残るこうした行事は、ぜひ続けていってほしいものです。

この行事シリーズは、谷真介・赤坂三好兄弟のコンビによって、十二支+1月~12月まで
制作されています。

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「こんこん様に差し上げ候」
森 はな・ 作  梶山俊夫・絵
PHP研究所


「野施行」大寒のお供えのおはなし。
エサの無い時期に狐が里まで下りてこないように、
狐の好きなあずきめし、あぶらあげ・川じゃこなど、さん俵に供えておいておく。
人と動物がかかわりながら生活していた趣が、伝わってくるお話です・
狐の立場から書かれているのが、また、いい感じになっています。

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行事昔ばなし(11月)
「あとかくしのゆき」
谷 真介 ・文  赤坂 三好 ・絵
佼成出版社 


「大師講」冬至のお供えの由来。
お・も・て・な・し~ではありませんが、
「あとかくしのゆき」という日本情緒あふれる言葉が、お話を格調高くしている、
いいですね。
雪の少ない広島市内(県境は大雪ですよ)育ちなので、雪にまつわる「ことば」には、
惹かれます。「ゆきわたり」「かたゆき・しみゆき」豪雪地帯の宮沢賢治の童話には
たくさん出てきますね。
実際は、大変な生活なのでしょうがね。


日本の行事は、各地域ごとで大切に守られてきました。
近年は 担い手の減少もあり、だんだん画一化されつつあります。
我が家もそうなんですが~~~
旧暦で行われてきたので、季節とぴったりするのですが、
新暦でしようとするので、いろいろずれを感じてしまいます。
関東のお盆は新暦の7月、広島では旧暦で8月。
それなのに、お盆休みは旧暦のまま?・・・なんか変。
結婚したころ、お中元の扱いに、嫌味なことを言われた記憶が今でも残っています。
こういったことが、行事の感覚を失い、ただ画一化された商業意識のみで、進んでいくからでしょうか。